障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

社会貢献室発の社内ベンチャー。移動が困難な重度障がい者の在宅雇用に成功

株式会社沖ワークウェル【東京都・港区】
代表取締役 木村 良二 さん

社員49名のうち32名の重度障がい者を在宅勤務で雇用。彼らの高いITスキルを活用してWEB関連の事業を積極展開。そんな会社見たことありません。

おおつか:主な仕事は?
木村さん:OKIグループをはじめとする企業のホームページの作成や更新、システム関連の仕事がメインです。グループ内のポスターデザインや名刺作成なども行ないますが、大部分はWEB関連の仕事です。

在宅ワーカーの新原さんのお仕事の模様です。

 おおつか:ふむふむ。在宅勤務の社員の仕事の仕方を教えてください。
木村さん:勤務時間は6時間または7時間です。時間帯は10時から17時を標準として、各自契約で決めています。業務管理はグループウェアを使います。仕事は、複数の仕事を複数の在宅勤務社員が担当」します。

おおつか:複数の仕事を複数の社員が!?どうやって?
木村さん:それがポイントなんです(笑)社員は重度の身体障がい者です。もし体調が悪くなった場合など、1人だけで担当していると納期に間に合わないこともあります。リスク分散のために、複数の仕事を複数の社員でチームで担当するのです。社員ごとの得意分野を生かす意味でも効果があります。在宅の社員がチームで仕事をするために「ワークウェルコミュニケータ」と名づけた音声会議システムを開発しました。

取締役事業部長の津田貴さんにデモンストレーションを見せていただきました。
スピーカーとマイクを兼ねている機械に向かって呼びかけると、在宅社員が応答してくれます。画面を操作して会議室に入室。会議室でさらに打ち合わせをするそうです。
おおつかも宮崎県の在住の在宅社員山本健二さんと少しお話。
宮崎の地鶏とマンゴーの話で盛り上がりました(笑)。

おおつか:仕事を進める上で気をつけていることは何ですか。
木村さん:「がんばるな。あきらめるな」と言っています。彼らは無理をすると体調の悪化などで取り返しのつかないことになってしまいます。ゆっくりでよいから、仕事を一つひとつ着実にこなして後戻りをしない方法を取るように指示しています。
津田さん:的確な指示を出せることも必要です。複数のクライアントからの仕事を受注すると、東京本社のコーディネータ2人が、在宅勤務者のリーダー(ディレクター)に指示をします。ディレクターから仕事の具体的な指示が出されます。メンバー間のコミュニケーションも大切です。そんなときに音声会議システムが大活躍するのです。
木村さん:「人の振り見て我が振り直す」もできますしね(笑)。

おおつか:在宅勤務ワーカーの採用条件を教えてください。
木村さん:週30時間以上働けること。ITの国家資格を最低ひとつ持っていること。自己管理能力があることなどです。
津田さん:ITの技術はもちろんですがコミュニケーション能力も重要視します。チームで仕事をしますからね。
木村さん:訓練機関では技術は教わるのですがコミュニケーションについて教えてくれるところがないで すね。

おおつか:キャリアアップや評価システムもあるとか。
木村さん:教育研修制度があります。評価システムも持っています。キャリア面接も行ないます。彼らの意欲とスキルが向上するための数々の施策です。
おおつか:すばらしい!今後のビジョンを教えてください。
木村さん:在宅ワークで雇用を考えたい企業のお手伝いをしたいと思っています。我が社の在宅勤務ワークのノウハウを提供します。2つめのビジョンは地方で拠点を作ること。宮崎にはすでに3人の在宅勤務者がいますので宮崎支店という候補もあるんですよ。

~おおつかのひとりごと~

1996年沖電気の社会貢献推進室長の辞令をもらった木村さん。チャレンジドを納税者に。時、ナミねえこと竹中ナミさん(プロップステーション)のの言葉に、当時、大いに刺激を受けたのだそうです。そして12年。30名を超える重度障がい者の面々がれっきとした納税者になっていらっしゃいます。アントレプレナーシップ(起業家精神)あふれる木村社長に敬服です。

訪問先データ

会社名:株式会社 沖ワークウェル
住所:東京都港区芝浦-11ー17
TEL:03-5445-6805
沖ワークウェル
URL:http://www.okiworkwel.co.jp/

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