障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

障害者の強みを最大に発揮させることで行列のできるレストランを作れました

株式会社アップルファーム
代表取締役 渡部 哲也さん

今回お邪魔した「野菜ビュッフェレストラン六丁目農園」は、ランチタイムだけの営業なのに一日150人ものお客様がご来店。最も予約の取れないレストランのひとつとして、仙台市内では有名なお店です。
繁盛の秘密は「障害者の働く力」にあったのです!

ビュッフェスタイルで好きなお料理、デザート、飲み物が食べ放題。すごい人気。                   11時30分のオープンと同時に満席です。

こんな風にお料理がずら~っと並びます。
野菜中心のお料理はとてもヘルシー。そして美しい。

中央には、水耕栽培の野菜プラントもあります。
もちろんこの野菜もお料理として提供されています。

ビュッフェコーナーをぐるっと回るだけでこんなに素敵なプレートが出来上がります。
女子たちがほおっておくわけありません。

そしてその繁盛の秘密がこちら。六丁目農園の厨房です。こだわりの野菜や肉を、ひとつひとつ丁寧に加工、調理しています。 70席のレストランではありえないほどのスペースとスタッフが調理に従事しています。
手仕込み、手作りにこだわっているからこそ、おいしい料理ができるのです。

 

石窯で焼く本格ナポリピザ。
障害者スタッフの一人である堀籠さん。一流のピザ職人として腕をふるってます。
仕事にプライド持っていることがひしひしと伝わります。


お会計もシンプル。
ビュッフェの金額が決められているので難しいレジ操作は必要ないのです。


おおつか
:障害者雇用のご経験は?
渡部さん:全く経験も関心もありませんでした。もともとは飲食業を営んでいました。
おおつか:どうして障害者雇用を始めたのですか?
渡部さん:以前営んでいた鯛焼き屋でひとりの発達障害の青年を採用したのがきっかけです。


渡部さん
:たい焼きを手づかみで渡そうとしたり、レジに立てばお客様とトラブルを起こすなど、しょっちゅう失敗をする。最初はとても働ける状態ではありませんでした。けれどもそのうちどんどん仕事ができるようになり、同時にとても落ち着いていったのです。経営の世界では「適材適所」と言いますが、環境によって人はこれほど変化、成長するのかということを感じました。


おおつか
:その発達障害の青年は?
渡部さん:今もここ(六丁目農園)で働いていますよ!
おおつか:それにしても大人気ですね。この繁盛の秘訣はなんですか?
渡部さん:障害者の強みを生かした業態を作れたからだと思います。料理は、仕込みの段階から手間暇かけて作ります。


渡部さん
:野菜は丁寧に下処理をし、機械を使わず出来るだけ手切りにし、作り置きをしないでその都度料理し提供しています。そのこだわりが味に反映します。この「手間暇かける」仕事に障害者スタッフたちが関わってくれているんです。
おおつか:なるほど。


渡部さん
:逆に、レストラン業態においての障害者スタッフの弱みの部分が強調されない業態になっています。当店は、ビュッフェスタイルですから注文を聞かなくてよい。料理をちょうどよいタイミングでサーブしなくてもよい。会計も3種類だけですからシンプルです。
おおつか:おっしゃる通りです!


渡部さん
:福祉の世界の方からは「あなたのやり方は間違っている」と言われることもありました。
沢山お客を来させて障害者スタッフに無理をさせてる。障害特性をしっかり理解しないで仕事や訓練をやらせてる。でも仕事が沢山あれば訓練になります。適材適所も可能です。どんなに障害特性を専門的に理解できていても一日20人か30人しかお客様が来ない店では訓練の機会も少ない。成長しようがありませんよ。

渡部さん:企業側からも「おかしい」と言われてます。
おおつか:それはなぜ?
渡部さん:こんなに繁盛しているのにどうして夜の営業をやらないのか?機械をいれるなりして沢山のお客を入れることをなぜ考えないのかと。
おおつか:確かにおかしいですね(笑)


渡辺さん
:だってレストランビジネスが目的じゃなくて、目的は障害者の働く機会を作ることですから。レストランは手段(道具)です。でもだからこそ、手段(道具)は大事にする。本物じゃなければ持続しないわけです。
おおつか:大賛成!


おおつか
:これからのビジョンを教えてください
渡部さん:経営者仲間6人と一緒に「東北復興プロジェクト」を立ち上げました。仙台市の隣の名取市に農園付きレストランをオープンさせます。障害者など働く上でハンディキャップのある人達の雇用をどんどん作っていきます。障害者や被災者の雇用が100人分くらいは作れると思います。
おおつか:ぜひ成功させてください!

~おおつかのひとりごと~

客数70席のレストランとしては不似合いなほどの広い厨房。ここに強さの秘密があるんですね。100種類以上のメニューを常に出来たての状態で提供し続けるには、障害者スタッフなくしては実現しません。「おいしい」「また来たい」と感動できるレストランはそうは多くありません。六丁目農園はマジで感動的なレストランだと太鼓判を押させていただきます。

訪問先データ

株式会社アップルファーム
宮城県仙台市若林区六丁目字南97-3 e-環境仙台ビル1F
022-287-7350
障がい者 雇用数:33名(精神、発達、身体、知的)
http://www.sprasia.com/tv/user/rokunouen/main

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