障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

「個性の尊重」はグループ全体の信念。 信念のもとに、ひとりひとりが輝く障がい者雇用に取り組んでいます。

株式会社バンダイナムコウィル(バンダイナムコホールディングス特例子会社)
管理ディビジョン  國吉 由香 さん

親会社のバンダイナムコホールディングスは、玩具メーカーのバンダイ、ゲームメーカーのバンダイナムコエンターテインメント等を傘下にもつ総合エンターテインメント企業。夢や感動を提供する企業らしい障がい者雇用の形がありました。

お話をうかがったのは、三田オフィスの國吉由香さんです。採用と採用後のマネジメントのご担当です。

おおつか:会社の沿革を教えてください。
國吉さん:ナムコのゲームセンター用の景品加工、鶴見の施設の清掃がスタートです。2006年に大田区で始まりました。
おおつか:ナムコさんらしいですね!

國吉さん:そしてその後10年の間に、拠点のグループ企業から依頼される業務が増え、都内5か所と栃木1か所の計6か所に営業拠点を拡大しました。

おおつか:どのような業務ですか?
國吉さん:大変幅広いです。スキャニングやデータ入力作業、テープ起こし作業、グループ各社メール便仕分け、カフェ運営、景品カタログの袋詰め、新商品の試作品用パッケージ(ダミーパッケージ)制作、試作玩具の造形補助、ビル内清掃など。まだまだほかにもたくさんあります。

その、たくさんの仕事を拝見します。

<環境整備、リサイクル業務>
玩具のプラスチックケースやパーツを分別してリサイクルする業務です。

植栽や生花のメンテナンスもします。

<社内メール便の仕分け>
1階の管理ルームで仕分け作業を行います。

このように台車に乗せて各フロアを回ります。

<アミューズメント施設向け景品の加工作業>

全国のナムコのアミューズメント施設で使われるものです。

クレーンゲームの景品用にセットが完成したお菓子。

<商談で使用するサンプル品の箱作り、梱包発送>
玩具メーカーならではの仕事ですね。

カッターを使ってサンプル箱をカッティング。

試作品の造形補助。これはメダルを作っているところです。

<書類のデータ入力、ファイリングや伝票発送の仕事>

<カフェの業務>
商談スペースに設置されています。
次から次へと注文が入りますが、テキパキとドリンクサービスが行われていきます。
とても笑顔が印象的です。

<カフェのバックヤード>
こちらでドリンクを準備します。

カフェ部門のスタッフのインストラクター 戸部さんに案内していただきました。
ふわっとした温かさ、包容力を醸し出す素敵な笑顔の方です。

戸部さん:私が指導しているという感覚はないんです。得意不得意さえきちんと把握していけば、すごくいい仕事をしてくれる存在です。

 

障がい者スタッフのおひとり、福永さんのお仕事に密着します。入社6年目です。
各フロアーにメール便を配達する仕事です。社員約3000人に届く荷物を仕分けます。

間違わないように手早く配達をします。

発送する書類も回収します。

おおつか:ものすごく手際がいいですね!
福永さん:入社したころはこんなにできるようになるとは思っていませんでした。
おおつか:ふむふむ
福永さん:先輩やインストラクター(バンダイナムコでは障がい者スタッフの業務管理をする方をインストラクターと呼んでいます)に丁寧に教わったからだと思います。

福永さん:郵便物の誤配があってはいけないので、異動があっても、部署の名前が変わってもきちんと覚えるようにしています。フロアに入るときドアを開けてもらったりすることも増えました。そういう社員さんの名前は忘れない(笑)
おおつか:ですね!!

高崎さんです
管理室所属で、メール便仕分け、配達スタッフのマネジメントしています。

おおつか:障がいのある方と働いてみてどうですか?
高崎さん:前職がITの営業とまったくの畑違いの業界からの転職でしたので、戸惑いもありました。
私が入社したその日に、障がい者スタッフが突然倒れてしまいまして。
おおつか:ええ??
高崎さん:何せ初めてですから動揺します。声をかけても反応してくれないし、倒れたままなのです。発作なのだろうかといろいろ想像し、救急車を呼ぼうかと思うほどでした。

おおつか:それで?
高崎さん:とにかく医務室に移し、ベッドに横になってもらい、慌ててそのスタッフのお母さんに連絡をして会社まで来てもらいました。
おおつか:それで??
高崎さん:医務室で寝ていたそのスタッフは、お母さんが「起きなさい」といったらスクッと起き上ったのです。
おおつか:ええ??
高崎さん:私が言っても起き上らなかったのに!!洗礼といえば大げさですが(笑)。

高崎さん:目の前の現象に振り回されていてはいけないな。わからないことを外からいろいろ想像しちゃいけないな。わからないことは本人や親御さんに聞けばいいんだなと学びました。

高崎さん:「障害」というひとくくりするものじゃなく、いろ~んな「個性」だなととらえられるようになってきました。彼らを別なカテゴリーとしてみちゃいけないなと。
おおつか:なるほど。

高崎さん:得意不得意は誰にでもあるでしょ。道具が必要な場合もあるでしょ。経験していけば、たいていはできるようになる。
おおつか:できるようになるんですね。
高崎さん:そうです。最初から上手にスピーディにできなくても、やっていくうちにできるようになる。あるときから「輝いて」くる。

おおつか:仕事を通じて「輝いてくる人材」を採用する基準はなんでしょうか。
國吉さん:実習中、働いていて楽しそうにしているかを見ています。そのためには「仕事をしたい」という意欲のある人を採るようにしています。意欲があればいろんなことに挑戦してくれるし、注意されてもアドバイスを素直にきくことができますから。

國吉さん:さらに職域が広がっていくと思います。PCスキルが必要な仕事も増えています。
「夢・遊び・感動」の理念を大切にしながら、一人ひとりの個性を大切にし、バンダイナムコグループと一緒にさらに成長していきたいと思います。

~おおつかのひとりごと~

オフィスのオープンスペース、執務スペース、フロントヤード、バックヤードなど、あらゆる場所で、障がい者スタッフの働く姿を見せていただきました。もちろん健常の社員のいる場所です。あまりにも当たり前すぎるそのシーン。関わるすべての社員が「夢、遊び、感動」を共有しようというバンダイナムコグループの「イズム」をまざまざと見せていただいたような気がします。

訪問先データ

株式会社バンダイナムコウィル
本社:東京都台東区駒形2-4-11
取材地:東京都品川区東品川4-5-5
障がい者スタッフ 57名(身体、知的、精神)
※平成27年4月1日現在
http://www.bandainamcowill.co.jp/

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