障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

最高の売場にするために障がい者の仕事は欠かせません

株式会社髙島屋 横浜店【神奈川県・横浜市】
企業内ジョブコーチ 大橋  恵子  さん

大橋恵子さんは企業内ジョブコーチ。
髙島屋横浜店の障がい者雇用の推進を一手に引き受けていらっしゃいます。

おおつか:大橋さんは入社されて何年ですか。
大橋さん:2年になります。売場から請け負い可能な業務を出してもらいました。そのときの障がい者従業員の人数とスキルで今すぐ請け負える仕事と、将来的に請け負いが可能な仕事とに分けて整理しました。それが私の最初の仕事だったかな。
おおつか:仕事は沢山ありましたか?
大橋さん:当時は仕事がない日もありました。今では考えられません。手が足りないくらいです。

髙島屋横浜店です。横浜駅前です。

まずは現場へおじゃまさせていただきました。
食料品部所属の中村さん。地下の生鮮品売場で保冷剤の補充、かごの片付けなどの仕事をしていらっしゃいます。
おおつか:ものすごく仕事がスピーディです。そして笑顔がいいですね。
大橋さん:売り場で仕事をしていますので、お客様との関わりが自然と生まれます。お客様の重い荷物を駐車場までお運びするお手伝いもいたします。「これはどっちが美味しいの?」というようなお客様の質問にも対応しています。良くわからない質問については、「少々お待ちくださいませ」と他の従業員に声を掛けています。

おおつか:最初からこんなにバリバリ仕事ができる方だったのですか?
大橋さん:中村さんの入社は9年前です。当時のことは分かりませんが、会社も本人も試行錯誤はあったようです。入社後の彼をサポートとしてくれたのは、一緒に働く現場の従業員の方だったと聞いています。温かく支えてくださったのだと思います。
おおつか:ただひとこと。感動です。

吉元さんと岡村さんです。バックヤードから商品を売場に運びます。1日に3~4往復します。品出し作業、前出し陳列の仕事も重要な仕事です。
売場の後方支援業務を担うありとあらゆる仕事を請け負っています。

ブランドショップからの依頼です。価格変更した商品の伝票を書き換える仕事です。

これもブランドショップからの依頼です。ギフト用の箱を組み立てる仕事です。


髙島屋直営の高級食品ブランド、「フォション」からの依頼です。おおつかがお邪魔したときは、フォションのリボン作りの仕事の真っ最中でした。

<総務事務所で働く山本さん>
勤続27年のベテランです。ハン押し作業やメール便の仕分けをしています。彼女なくしては、ワーキングチームは成り立ちません。

大橋さん:他にも沢山あります。数えると50種類以上にも登ります。仕事は主に総務事務所で行ないます。空いている机を利用しての仕事です。特別な環境を用意するのではなく、普通のオフィス環境です。
おおつか:もっともっと採用できそうですね。
大橋さん:そのとおりです。この春も新規で2名の雇用が決まっています。
おおつか:この取り組みを全国に広げていってください!

~おおつかのひとりごと~

「(障害のある人もない人も)一緒に働くからこそ、それぞれの力が発揮できる」と大橋恵子さん。いい職場でした。知的障がいのある従業員が食料品売場でがんばっている姿に、おおつかは単純に感動しました。これぞ理想の姿です。日本中に髙島屋横浜店のマネをする百貨店が続出することを願っています。そういえば、大橋恵子さん。わが福祉起業家経営塾の卒塾生でした。あっぱれ!

訪問先データ

会社名:株式会社髙島屋横浜店
障がい者雇用数:12名(知的障がい者)
所在地:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31
TEL:045-311-5111(代表)
横浜タカシマヤ
URL:http://www.takashimaya.co.jp/yokohama/index.html

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