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障がい者の働く場レポート

「大人になったら働く」を支える集団です

特定非営利法人ミラソル会 就労サポートセンターミラソル【沖縄県・那覇市】 一杉 光男さん

沖縄に就職率94%を超える就労移行支援事業所を発見。早速取材に行ってきました。 代表の一杉さんは、沖縄で就労支援を手がける第一人者。熱い!熱い!方です。大企業が少ない。失業率も7%台。にもかかわらず、なぜ高い就職率が可能なのか?その秘密を探ります!

 

一杉さん:開所は平成18年です。知的、精神、身体の就労支援に取り組み、1年間で25名の方が就職しました。平均就職率は94%です。
おおつか:すごい就職率ですね!就労支援プログラムに秘密がありそうですね!
一杉さん:まず一人ひとりの方のアセスメントをしっかりとおこないます。就労においては、まず社会生活における一定の力が必要です。その見極めから入ります。その上で、職業能力のアセスメントです。
おおつか:なるほど。
一杉さん:支援は、実習と座学の組み合わせで実施していきます。この指導や評価はジョブコーチを中心に組み立てていきます。5ヶ所で実習を行うことで、徐々に力を高めていきます。就職する上での向き、不向きも見極めていきます。
おおつか:5ヶ所で段階的に実習をするんですか?
一杉さん:ゆっくりとしたペースで静かに仕事ができる環境から、徐々に力をつけていただきます。公共施設、介護施設、スポーツ量販店などが実習場所になっています。

 

そうこうするうちに、元気な声が聞こえてきました。
(利用者の方の)
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございました!」
「申し訳ございません!」
一杉さん:全員で大きな声で接客用語を唱和することで一日が始まります。

 

一杉さん:座学のメニューも多様に用意しています。OA講座、電話接遇、販売接客シミュレーション、面接ロールプレイイング、音楽療法などです。
おおつか:一杉さんを含めてたった5人のスタッフでなさっているなんてすごすぎます!
一杉さん:次はジョブマッチングです。いろんなところで実習をする中で働く力や特性が見極められますので、本人の希望と特性に合わせた就職先を開拓していくんです。そしてアフターフォローもしっかりやってます。だから離職率も低いんです。

 

おおつか:それだけで本当に就職率94%になっちゃうんですか?特別の秘密があるような気がします。
一杉さん:じゃ秘密をばらしましょう(笑)。まずゴールから組み立てます。
今のできることを少しでも伸ばそうということではなく、「民間で通用する職業人を作る」というゴール。
ここからスタートするんです。だからブレないんです。このゴールに向かって利用者一人ひとりの力に即したトレーニングを実践的にやっていくんです。使っているのは福祉のノウハウというより、ジョブコーチのノウハウ、職業カウンセラーのノウハウです。私自身精神保健福祉士ですのでSST(ソーシャルスキルズトレーニング)も用いていきます。利用者自身の夢にもフォーカスするんです。
おおつか:感動。。。

 

おおつか:実習先を見せてください。
(一部しかご紹介できずにごめんなさい)
<公共施設での実習の模様>
比較的ゆっくりとした雰囲気の中で清掃の仕事をおこないます。

 

 

<スポーツ量販店での実習の模様>
バックヤードでのハンギング業務(商品をハンガーにかける仕事)、店内の清掃、陳列など多岐にわたる仕事です。

 

 

 

<菓子メーカーでの実習の模様です>
沖縄の有名なお菓子「ちんすこう」メーカーです。

 

 

 

 

おおつか:ところで一杉さん。どうしてこのお仕事を始められたんですか?
一杉さん:はじめは病院でリハビリの仕事をしていました。この性格ですから(笑)、いろんな方との出会いがありました。知的障害の施設の方、ハローワークの方、障がい者職業センターの方。。。一緒にチームを組んで支援をしたら就職できた方がいたんです。これは狭い世界にいてはいけないと思い、どんどん外に出てネットワークを作ったり、情報交換をしたりしていきました。そうこうするうちに障がい者自立支援法ができました。私たちがやっていたことを、あとから法律が追いかけてきたような気分です。
おおつか:沖縄は失業率も高く、中小企業がほとんどですよね。
一杉さん:相手が中小企業というのはラッキーです。我々は事業主(社長)と直接会うことができるんです。障がい者雇用についての知識や経験が少ない分先入観も弱いです。社長さんたちに、障がい者は戦力化できること、しかも支援策や助成金も受けられることを提案するんです。情報提供とあわせて提案することによって、間口を広げていくことができたと思っています。
おおつか:参りました!そのとおりです!

 

今回、秘書として同行したのは・・・
沖縄 ふれあいセンター 嘉手川 えりか さんです。
まず、メンバーの方の挨拶に驚きました。来客の方に挨拶するのは当然ですが、あの声の大きさと姿勢は、まるで企業で行なう朝礼の風景でした。その朝礼のマニュアルは、あの有名なホテル『グランドキャッスル』で使用していると教えていただいたときには、なるほど貫禄があるなぁと納得しました。
次の驚きは、ミラソルでは工賃倍増という考えをもっていないという事です。民間企業にグループ就労することで本人の収入も上がり、効率的にも良いというミラソルのスタイルを聞いて私は感心しました。収入を増やす考え方は工賃倍増だけではないと思いました。そしてものすごく就労に力を入れている事業所だなと強く感じました。
一杉さんから、ここ数十年前に比べると、小企業でもグループ就労や職場訓練などの受け入れが行いやすくなってきた、対応が少しずつ変わってきているという貴重な話も聞けました。また企業に入って訓練をする事も社会参加の大きな材料だなと思いました。目的→実行→反省など作業所と企業とで連携をとりながら、これからの活動をうまくしていきたいです。
最後に・・・ミラソルの一杉さんはとても熱い方だとお聞きしていましたが、企業側の大塚さんも負けずに熱い方で、このお二方の会談を目の前でお聞きすることができ、とても貴重なお時間を過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。これからも頑張ります。

~おおつかのひとりごと~

中小企業こそ障がい者雇用になじむと思っているおおつかです。沖縄モデルは全国展開できるぜ!そう確信いたしました。我々もがんばります!一杉さん!ぜひぜひ今後とも仲良くしてくださ~い!!

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訪問先データ

013000

事業所名:就労サポートセンター・ミラソル
住所:沖縄県那覇市天久2-19-22
TEL/FAX 098-894-5570

特定非営利法人ミラソル会
URL:http://www.milasol.org/

 


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