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「会社や施設にいかなくても仕事はできる!」 重度障がい者の就労機会をもっともっと作り出したい

e-ワークスネット株式会社【千葉県・千葉市】 代表取締役 大槻 博茂さん

「e-ワークスネット株式会社(以下「ワークスネット」という」は、全国に15団体が登録している在宅就業団体のひとつです。

 

 

おおつか:ワークスネットさんは、国に15団体が登録している在宅就業団体のひとつです。障がい者に在宅で仕事をしていただく仕組みについて教えてください。
大槻さん:e- エントリーBBシステムと名づけられたシステムを使います。スキャニングした手書きデータを項目別にイメージ分割します。分割されたイメージデータはインターネットでそれぞれ在宅の障がい者のパソコンに一件づつ配信します。在宅の障がい者は、専用ソフトを使ってデータ入力を行います。そしてもういちどインターネットを経由してデータを回収しデータ結合が行われる仕組みです。一人ひとりの障がい者は、分割したデータのみの入力ですので、企業は、情報漏えいの心配をすることなく安心してデータ入力をアウトソーシングできるのです。

 

デモンストレーションを見せていただきました。在宅の障がい者はこの画面でログインします。 (モデルは本日の秘書:慶應大学の酒井映子さん) 入力画面です。上はスキャニング分割した画面。在宅障がい者はこの画面を見ながら入力していきます。

 

 

おおつか:大槻さんがこの事業を始められたきっかけはなんですか?
大槻さん:私は某情報システム企業を退職後、株主のひとつでもあるカーネルシステムズの仕事を手伝っていました。そこで、e-エントリーBBシステムに出会ったのです。直感的に、これは障がい者の在宅就業に向いている仕組みだと思いました。

 

 

おおつか:それですぐ会社を設立されたのですか?
大槻さん:いいえ。まずは行政にこのシステムを買ってもらおうと思っていましたので、東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨、茨城の県庁に営業に行きました。結果はだめでした。唯一千葉県庁の方から、「社会福祉法人あかね」を紹介されました。社会福祉法人あかねは、船橋市で視覚障がい者のIT教育や就労支援に取り組んできた実績を有している法人です。「よしっ」というわけで、営業に行きました。システムを買ってもらうことはできなかったのですが、「ぜひ一緒にやろう!」ということになって会社を設立したんです。

 

 

おおつか:めずらしいですよね。社会福祉法人が出資している企業なんて。
大槻さん:たぶん全国でもわが社だけなのではないでしょうか?
おおつか:クライアントはどんな企業ですか?
大槻さん:大手カード会社や大手保険会社などです。営業にいくと、「それは良い試み!」と理解が示された企業ではトントン拍子に話が進みました。公的機関や行政などもアタックしていますが、なかなか落ちない(笑)。仕事を待っている障がい者がたくさんいるので、もっともっとクライアントを開拓していきたいと思っています。

 

 

おおつか:登録している在宅障がい者は何人くらい?
大槻さん:まだ35人です。就業希望者は待ち行列が出来ている状態ですが行政・企業を問わず業務発注にご協力をいただきたいところです。知的障害、身体障害、精神障害の3障害にわたっています。健常の方も登録していただいています。それ以外にも宮城県に入力センターを持っています。

 

 

おおつか:今後のビジョンを教えてください。
大槻さん:自分で働いて稼いだお金でCDが買えたという報告をもらったときは本当にうれしかった。企業でも施設でも働くことの難しい重度障がい者の就業機会をもっともっとつくって行きたいと思います。クライアント企業の開拓ももちろんですが、今後は福祉施設などの支援者のネットワークも作っていきたいと考えています。社会福祉法人あかねと連携があったから今日のわが社があります。企業である我々はもっともっと福祉との連携を図っていきたいと思います。

 

※在宅就業支援制度に関する解説はこちら

平成18年4月より障害者雇用促進法の一部が改正され、障がい者の多様な働き方の選択肢の一つとして、在宅就業に対する支援策を講じられることとなりました。自宅等において就業する障がい者(在宅就業障がい者)及び在宅就業障がい者に対する支援を行う団体として厚生労働大臣の登録を受けた法人(在宅就業支援団体)に仕事を発注した事業主は、一定の要件を満たすと、在宅就業障害者特例調整金などの助成金が支給されるというものです。

 

今回、秘書として同行したのは・・・
慶応義塾大学 酒井 瑛子さんです。
本日初めて同行させていただきました。研究会の中で、実際に施設へ行ったり働いている障がい者の方は会った事はありました。しかし、パンやジャム作りの作業だったので、「障がい者の人々がパソコンを使って仕事ができる」という事に正直少し驚きました。驚いた事で、自分の中で無意識の内に偏見があると思いましたし、まだまだ無知な部分が多いと自覚しました。実際に仕事されてる現場も見せていただきましたが、視覚障害の方が片耳のイヤホンの情報から、データ入力をされていたり、パソコンスクールを中で開催し教育を行なっていました。それを見て、100%教育→就労の理念を実行するための、環境整備がしっかりされていると思いました。障がい者就労に関して、働きたいニーズと仕事の受け皿の供給は現段階で均衡ではない事も分かりました。ビジネスとするために、障がい者の人々と企業を結ぶパイプ役、コーディネーターの存在がますます、必要性を増してくると感じました。

~おおつかのひとりごと~

こういった大手企業とのコラボレーションによる取り組み、どんどん増えていって欲しいですね。

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訪問先データ

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会社名:e-ワークスネット株式会社
住所:千葉市美浜区中瀬2-6 WBGマリブイースト16階
TEL:043-297-3391

e-ワークスネット株式会社
URL:http://www.e-worksnet.co.jp/

 


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