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障がい者の働く場レポート

せっかくの能力を育てて戦力化しなければもったいないと思います

株式会社エム・エル・エス(松屋フーズ特例子会社)
常務取締役 宮腰 智裕 さん

埼玉県東松山市にあるエム・エル・エス。全国1000店舗を超える牛めしの店「松屋」を運営する松屋フーズの特例子会社です。仕事は、店舗スタッフのユニフォームクリーニング、店舗で使用する洗剤の充填作業の2種類。どちらも店舗を支える重要な役割を担っています。

さっそく職場を拝見します。

クリーニング部門。
東日本エリアの松屋店舗のスタッフユニフォームのすべてのクリーニングを請け負っています。

店舗から届いたユニフォーム。
これをまず種類別に分別します。

そして洗浄。
毎日約6000人分のユニフォームがクリーニングされるんだそうです。

シャツの乾燥、プレス工程。
ものすごい速度で機械が動いています。

ズボンのプレス工程。

エプロンたたみの工程。
破れや汚れのあるものをチェックして取り除く作業も同時にやっていきます。
手作業の工程です。
手が空いたスタッフは、エプロンたたみの作業に加わります。

障がい者スタッフと健常のパートスタッフが一緒に働いています。
指導員と障がい者の関係ではなく一緒に働いています。
テキパキと自分で判断して行動しています。

障がいのあるなしを区別するものはひとつもありません。
全員が同じユニフォームを着用して仕事にあたります。

びっくりします。
きびきびとした無駄のない動きです。
手が空いているスタッフは一人もいません。

なぜだろうと思ったらこれ。

すべての工程に目標時間が設定されています。

そしてこうやって定期的に計測されている。

全スタッフが作業しながら時計を見てます。

目標、効率を意識して仕事をしているんですね。

そして、すべてのポジションがローテーションされている。
すべてのスタッフがすべての作業ができるよう教育されているんだそうです。

次は洗剤部門です。

1041店舗松屋全店で使用する洗剤の充填作業を一気に請け負っています。

安全に配慮してゴーグル着用。

正確に、すばやく作業が進みます。

常務の宮腰さんにお話をうかがいます。

おおつか:障がい者が働いている工場だと言わなければ誰にもわかりませんよね。
宮腰さん:おっしゃるとおりです。シャツ1枚のコストが店舗の収益性に直接関係しますから、生産性を高めることは絶対条件です。

おおつか:設立の経緯を教えていただけますか。
宮腰さん:もともと埼玉県嵐山町の松屋フーズの製造工場の一角で、クリーニングの自社部門が稼働しており、少人数ですが知的障がい者が雇用されていました。2000年のことです。親会社の松屋フーズの事業拡大に合わせ、そのクリーニング部門が東松山に移転することとなり、同時に特例子会社として積極的に障がい者を雇用することになったのです。

宮腰さん:特例子会社にする際、前担当常務が新たに3名を採用しました。そもそもの経緯がクリーニング事業拡大というものですので、採用した障がい者については、どんなことをしても戦力化しなければならなかったというのが正直なところです。

おおつか:採用したあとはどうでしたか?
宮腰さん:仕事がどんどん片付いていく。ありがたかったです。それまではずっと労働力不足に悩まされていました。採用前は残業してもぜんぜん仕事が終わりませんでしたからね(笑)。

宮腰さん:採用した人材を育てて会社に貢献してもらう。その仕事に対しての給料を払う。そうやって人を育てるのが企業。あたりまえでしょ?
おおつか:うん、うん。

宮腰さん:「障がい者だからできない」じゃないんですよね。がんばれば何だってできるようになると思います。入社当時車いすだったスタッフの1人は、今は歩けるようになりました。「障がいがあるからやらなくていい」じゃなくて、目標をもってがんばっていく。「がんばればできるようになるんだ」そう思って努力をする行為があるから成長できるんだと思います。

宮腰さん:工場に掲示されている目標時間は障がい者もパートさんもまったく一緒です。
見学者のみなさんたちは驚かれますが、もともとできる人たちなんですから。
おおつか:うん、うん。

表彰状、感謝状の数々。すごいです。

宮腰さん:うちの障がい者スタッフたち、たとえ会社がなくなってもよそでも立派にやっていってくれますよ。それが私たちのこだわりであり、誇りです。

~おおつかのひとりごと~

松屋フーズの障がい者雇用は、店舗でも雇用し、直営工場でも雇用し、特例子会社(エム・エル・エス)でも雇用というスタイルが取られている。これは、障がい者雇用ありきで事業を考えるのではなく、事業ありきで適切な人材配置が行われている現れだ。特例子会社での障がい者を集中雇用にこだわりすぎて、結果として特例子会社の生産性、採算性が低下してしまう事例もあるがそうではない。事業ありきで、その事業をいかに効率的に推進するかという発想に立つと、「育てる」ということが大前提になる。しかもそれは「収益が出るように育てる」わけだ。多いに参考になると思う。

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訪問先データ

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会社名:株式会社エム・エル・エス
所在地:埼玉県東松山市大字新郷83-1
従業員数:98人(うち障がい者:48人)

 


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