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障がい者の働く場レポート

障がい者本人と指導役の組み合わせが安定雇用の秘訣です

株式会社シータス&ゼネラルプレス
コーポレート部門 総務部 部長
倉持 利恵 さん
食とくらしコミュニケーション事業 企画制作2部 第2グループ グループリーダー
小林 由起子 さん

シータス&ゼネラルプレスさんは企業のブランディング事業のプロモーションをサポートする企業。初めて精神障がい者を雇用したのが2009年。就労支援センターなどとのお付き合いが広がり、各拠点での精神障がい者雇用が着実に進んでいるとのこと。気になります。

今回お伺いしたのは、パルシステム編集室。パルシステム(生協)のカタログ編集を担当する部門です。

こちらで働いている鈴木さんは、はじけるような笑顔がとても素敵な女性。
3ヶ月の実習を経て6月に採用になったそうです。入社6ヶ月が経過したところにお邪魔しました。(取材時2014年12月)

おおつか:お仕事はどんなことを?

 

鈴木さん:庶務と編集の補助です。
編集補助でいうと、パルシステム(生協)のカタログを制作する過程の修正集約や転記、商品データの修正、WEBに掲載するための作業サポートです。

 

 

作業の様子です。パソコンで修正点を確認しながら、
こんなふうに

鈴木さん:WEBで使用するための画像リストをまとめたり、次の作業者がわかりやすいように、赤ペンで校正紙へ指示を書きます。

パソコンとカタログ、赤マジックが編集者って感じでかっこいいです。

 

(実は、おおつか、何回も説明をしていただいたのですが、編集の素人のため、本当は難しくてよくわかっていないのです)

おおつか:半年たってどうですか?

鈴木さん:緊張しなくなりました!最初はいろんなことを覚えなければならないと思っておろおろしていました。だんだん職場のこともわかってきましたし、優先順位がつければいいということもわかってきました。

鈴木さんの指導担当の小林由起子さんです。

小林さん:実にたくさんの種類の仕事をしてもらっています。仕事の種類は曜日ごとに変わりますが、的確な仕事ぶりと、きちんとしたホウレンソウがあり、とても安心して任せています。

小林さんを指導担当に抜擢したのが
総務部の倉持利恵さんです。

おおつか:小林さんに指導担当を抜擢された訳は?

倉持さん:見てのとおり(笑)頼りがいのあるお姉さんタイプ。小林なら大丈夫と確信してました。

 

 

小林さん:実は相当心配していたんですよ。障がい者と働くなんて想像できなかったですから。

おおつか:その心配はどうやって取り除いたのでしょうか?

小林さん:実は、会ってみたら拍子抜けしてしまいました。どんな人がくるのだろうと思っていたら、びっくりするほど明るい。いつもニコニコしている。わからないことをきちんときいてくれる。職場が本当に明るくなりました。

倉持さん:とはいえ、この拠点での障がい者雇用は初めてでしたので、絶対に失敗はできないと思っていました。念には念を入れ、このフロアの全社員出席で研修をやりました。

小林さん:あるロールプレイをしました。4~5人が役割を決めて、ひとつの作業をしていく。指示役の人が的確な指示を与えることで、作業が全うできるというもの。それで安心できたんです。要は、障害があるとかないとかじゃなくて、仕事をする上での指示の仕方、伝え方次第だと。あとは同じなんだと思ったんです。

倉持さん:その研修には鈴木さんも同席していたんですよね。

鈴木さん:緊張して何を話したかも覚えてないくらいですけど(笑)

倉持さん:そうなの!? 私は鈴木さんの言葉にすごく感動して、今でも鮮明に覚えていますよ。

 

おおつか:何ですか?

倉持さん:そのときいってくれた言葉は、「私は精神障がい者です。障がいがあってもみなさんの役に立ちたい。精神障がい者が仕事ができることを証明したい。私を実験台にしてください」でした。すごくうれしかったし、大丈夫だな、みんなで鈴木さんをサポートしてくれるなと思いました。

鈴木さん:就職できて、本当にうれしいです。毎日がとても充実しています。いろんな業務を覚えたいです。編集の仕事の幅を広げたいです。編集室のみなさんのお役に立てればと思っています。

小林さん:私たちが見習わなくてはいけないことを鈴木さんからたくさん教わりました。鈴木さんはいつも元気よく挨拶してくれる。それだけで職場がぱあっと明るくなる。このままがんばってほしい。長くやっていくことを応援したいです。

それに鈴木さんは、細かいことを丁寧にできるので、作業にむいているのではと思います。

鈴木さん:期待にこたえられるようにがんばります!

倉持さん:鈴木と小林のような、本人と指導役とのよい組み合わせがとても大事だと思います。採用は一瞬ですけど、実はその後のほうがもっと重要です。キーパーソンのいない職場では採用後にお互いが苦労する。ですので私の仕事は、社内のキーパーソン候補をいかに見極めるか、いかに育成していくかだと思っています。

おおつか:お見事です!引き続きがんばってください!!

 

【秘書コメント】
今回の秘書は岩田です。
取材の中で倉持さんがおっしゃった、「(同部署で)初めての雇用、絶対に失敗はできないと思っていた」という言葉にプロフェッショナルを感じます。
組織の中で障がい者の働く場を増やすためにどのような戦略を立てて進めていくか。
戦略、と言ってしまうとドライな印象ですが、障がいのある本人も、受け入れた職場も双方プラスになる雇用を実現するためのシナリオを描いて実践された倉持さんがいたからこそ、鈴木さんの笑顔があるのだなと思います。
シータス&ゼネラルプレスさんの次のお話(シナリオ)も機会があればお伺いしたいです!

~おおつかのひとりごと~

障がい者の働く現場でよく言われる「職場が明るくなる」というコメント。よく聞く話です。ですが、シータス&ゼネラルプレスさん、無理にプラス面を探し出して強調しているのでなく、同僚として心からの本音だということは言われなくてもわかります。実はパルシステムの組合員のおおつか、鈴木さんが関わっているパルシステムのカタログで、毎週注文しています。お世話になっていました。注文するときの楽しみが一個増えました。ありがとうございます!

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訪問先データ

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株式会社シータス&ゼネラルプレス
パルシステム編集室
東京都新宿区大久保2-4-12
新宿ラムダックスビル5F
従業員数:205人(うち障がい者5人)
 内訳:精神障がい4人、身体障がい1人
http://www.c-gp.com

 


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