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障がい者の働く場レポート

「さまざまな個性や背景を持った人間を受け入れる」建学の精神の実践としての障がい者雇用を

学校法人立教学院 
人事部人事課 原 正福 さん

教育の世界では、障害のある学生の受け入れがどんどん進み、障がい者雇用も着実に進展しています。立教大学を擁する立教学院でも素敵な精神障がい者雇用が生まれています。

池袋駅から歩くこと7分。
立教学院の正門です。

アイビーの絡まるレンガの建物。「夢のような大学生生活」を送れそうな気がします。

その敷地内奥にある学院事務棟アネックス。ここが今回の取材先です。
人事部所属の福井康一朗(ふくい こういちろう)さんです。

執務スペース

 

お仕事風景。
教員のデータベースの基礎資料づくり

給与明細のカット作業

テプラ作り

会議資料づくり、ファイリング、その他データ入力など
学内の郵便物の仕分け、など
人事、総務関連の業務のアシスタントを幅広く担当します。

しょうがいしゃ雇用担当の原さんのアドバイスを受けながらすすめることもあります。

最初は緊張の面持ちでしたが、とっても笑顔が素敵な方。

おおつか:就職して何年ですか?
福井さん:2年です。

しょうがいしゃ雇用担当の原さんです。

原さん:なれないうちはいろいろ学ぶことも多かったけど、今は大丈夫だよね。
福井さん:原さんから仕事のやり方を教えてもらったり、困ったことも原さんに相談できるので、安心して仕事ができます。

原さん:実は昨日ちょっとした事件があったんだよね。
おおつか:事件?
福井さん:休憩時間が長くなりすぎて、注意されました(笑)。
原さん:書類の印刷のために別室に行ったんですが、なかなか帰ってこないんです(笑)。

おおつか:どうしたんですか・
福井さん:勝手に休憩してジュースを飲んでいたら時間が経ってしまって・・・。
おおつか:それで?
福井さん:原さんからビシッと注意されました(笑)。
原さん:だいぶしっかり注意したので、福井さんもよく理解してくれたと思います。
福井さん:反省しました。もう二度とやらないです。
おおつか:(笑)

おおつか:これからの目標を聞かせてください
福井さん:パソコンのスキルを上げたいです!データー入力のミスが発生しないよう、確認を徹底します!

<原さんにお話を伺います>

おおつか:福井さんを雇用したきっかけは?
原さん:ありきたりですが、身体障がい者の採用が難しかったからという理由です。

原さん:就労支援機関で訓練中の精神障がい者2人に実習してもらいました。
その一人が福井さんでした。

おおつか:採用の決め手はなんだったでしょうか?
原さん:笑顔が好印象でした。彼ならウチでやっていけるなという感じがしました。

原さん:課の中でも、精神障がい者の受け入れは初めてでしたので、障害の内容を全員に説明をしました。福井さんの障がいである統合失調症に関する本も一応読みました。指示系統は一本化するとよいということでしたので、そのようにしました。
おおつか:ふむふむ
原さん:主治医にも会いに行きました。
おおつか:そこまでなさったんですね。それで?
原さん:それでどうってことはなかったです(笑)支援機関に言われていたことと同じことでした。

おおつか:2年目に入りましたね。
原さん:気候の変動などによって体調が変化すること、どんなことが得意でどんなことが苦手かということもやってみたからわかることでした。福井さんの前の席ですから、顔色や表情から体調を見ることができます。「調子悪いのかな」と感じるときや、調子が悪くなくても定期的に面談の機会を設けるようにしています。

原さん:われわれ人事の仕事は、「人を生かし組織としての成長を支える」仕事だと思っています。ですので、この取り組みを学内でもっと波及できるように考えて、対応しています。
おおつか:なるほど!おっしゃるとおりです!

原さん:福井さんは、2年目に入り、いろんな仕事のスキルを身につけてくれました。
少しずつでも、仕事の幅を広げ、今のスキルを磨き上げていってほしいと思います
そしてそのチャレンジが成功するようサポートをしたいと思っています。
おおつか:がんばってください!

 

【秘書コメント】
今回の秘書は橋本です。障がい者の働く現場に初めて秘書同行させていただきました!

今回の取材で一番印象的だったのは、原様の障がい者雇用に対する姿勢です。
精神障がい者の方を人事部で受け入れることに踏み切った原様のお考えは、非常に前向きで先進的な考え方をされていると感じました。
身体障がい者の方が働けて当たり前ならば、精神障がい者の方も同じように働けるのは「当たり前」だという考え方のもと、採用段階から就職後のフォローまで一貫してブレていない姿勢が印象的でした。取材中、障がい者雇用に対するマイナスな言葉が一切なかったのにも、それが表れていました。
また、取材中に何度か「福井さんのように働く障がいのある方の事例が増えるように、学内に波及していきたい」と力強くおっしゃっていました。率先垂範の姿勢をもっているからこそ、言葉にも力があると強く感じました。

~おおつかのひとりごと~

信頼関係が構築され、その人の状況がきちんと把握できていれば、精神障がい者だからといって腫れ物に触るように対応しなくても大丈夫。時にはビシッと注意することだってOKだ。「人を見て法を説け」ということわざがあります。原さんと福井さんを拝見していて、そんなことを感じたひとときでした。

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訪問先データ

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学校法人 立教学院
東京都豊島区西池袋3-34-1
従業員数:1,306人(うち障がい者11人)
 内訳:精神障がい1人、身体障がい10人
http://www.rikkyogakuin.jp/

 


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