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障がい者の働く場レポート

「障害者が主役の会社」だからこそきちんと利益を出し続けています

株式会社ダイキンサンライズ摂津
顧問 應武 善郎さん
設立は20年前の1993年。大阪府と摂津市、ダイキン工業による第三セクター方式で設立された特例子会社です。雇用数は102人。近畿で最大級の障害者雇用数。20年以上の永きにわたり多数の障害者を雇用し続ける会社の肝とは。

大阪摂津市にあるダイキンサンライズ摂津(以下「DSS」)の本社屋。

 

 

 

まずは、今のDSSの形を作り上げ、大阪府知事からも「障害者雇用の理想形」と言わせた前社長の應武善郎さんにインタビュー。
おおつか:102人もの障害者の方が雇用されているんですね。
應武さん:肢体不自由の身体障害者の雇用の場としてスタートした会社でしたが、現在は、聴覚障害、視覚障害、知的障害、精神障害者とすべての障害者が働いています。

 

おおつか:最初に立ち上げた業務は何ですか?
應武さん:「グリース潤滑装置用部品機械の加工と組み立て」、いわゆる油圧ポンプの組み立ての仕事です。当初この事業で35人の障害者の職域を確保する計画でした。
おおつか:今はどのような状況ですか?
應武さん:20年経った今もその仕事をやっています。けれども計画通りに受注は増えず35人分の仕事には至りませんでした(笑)

 

おおつか:なるほど
おおつか:20年経つと、経済は大きく変わりますよね
應武さん:そのとおりです。単純作業が膨大にある時代は昔のことです。いまや多品種小ロット短納期の生産になり、わが社も多品種小ロット短納期の仕事です。

 

 

おおつか:ほかには?
應武さん:試練もありました。リーマンショックのときには売上高がピークの半分近くまで減りました。仕事量も減ります。経営的には内部留保があったのでなんとか乗り切れましたが苦労しました。
應武さん:うれしいことも沢山ありました。社員の成長を見るのは何よりうれしいです。就職した社員(障害者)が親から独立したり、家庭を持ったりというエピソードは枚挙にいとまがありません。

 

それでは現場を見せていただきます。
ご案内してくださるのは、製造課長の松本さんです。

 

 

 

 

こちらが、DSS設立時からやっている部門、グリース潤滑装置部品機械の加工組み立てです。
当初はこの仕事をメインとして位置づけ、スタートされたのだそう。
が、実際は思ったほど受注が伸びず、他の仕事を開拓していき雇用を生んでいったというエピソードがあるんだとか。

 

松本さん:実習生や新入社員はこのラインでの部品組立ての作業をまずやってもらいます。作業の正確さ、指示の理解、集中度や適正などさまざまなことが評価するのだそうです。
おおつか:障害の種別で配置を決めているのですか?
松本さん:いいえ。仕事内容で適材適所を見極め、細かく配置しています。結果、こちらは精神障害、身体障害、知的障害の社員が働いています。
おおつか:納得。

 

こちらは空気清浄機の集塵エレメントの組み立て。
スピードと正確性が要求される仕事です。
検査も工程に組まれます。
聴覚障害の社員も検査作業ができるようにランプで表示する検査装置が。

 

 

こちらは、エアコン部品の組み立てライン。

 

 

 

 

業務用エアコンの付属品の袋詰め。ひとつとして間違った部品が入ってはいけません。欠品も許されない仕事。

 

 

 

このボードのバーコードをスキャンし正しく袋詰めされているかをチェックをします。

 

 

 

部品ピッキングの部門です。
自分の色の作業開始のボタンを押すとピッキングする部品のところの自分の色のランプが光ります。このランプを追いかけてピッキングすると正しく作業ができるという仕組みです。

 

 

品番でなく色で表示。
部品はバーコードで照合確認し背面から供給すします。

 

 

一回に複数の部品をピッキングする必要のある部品は、箱に予めセットされています。
知的障害のある社員でも容易に仕事ができる。

 

 

 

こちらは「防汚コーティング剤」という化学薬品を分析・製造する部門ガラス越しに拝見します。
精密な機械を使っての仕事に、見ているこちらも緊張してきます。

 

 

おまけ。こちらが社員食堂。
100個を超える椅子の数。朝礼もここでやるのだそうです。
朝礼、壮観でしょうね~。
これからもダイキンサンライズ摂津の躍進は続くのですね!

 

今回の秘書は川合です。
現場に入らせていただき、まず圧倒されました。
製造現場の真剣さと熱意が伝わってきました。
1人1人がその係のプロとして、仕事をしている様子がよくわかりました。

そして、それには個々の得意不得意を活かす仕組みが作られているということ。
障がいの凸凹をうまく組み合わせて、お互いが補完し合って
最高のものを作る。
モノづくりの基本だと思いました。

現場の工夫の中で、障がいを持った方の活躍する場面は
まだまだ作り出せる!
そんな可能性を無限に感じた1日でした!

 

 

~おおつかのひとりごと~

障害者雇用の現場に行ったというより、すばらしいモノづくりの現場にご案内いただいたという表現の方がふさわしい気がする。
障害者にとって働きやすい職場は障害のない従業員にとっても働きやすい。
多くの人たちは、願望も含めてそう口にします。
でも働きやすさが生産性を生まなければ企業では意味がないわけで。情緒でなく生産性で証明された「障害者が主役の会社」これまでの20年、これからの20年、どんどん進化していくのだと思います。

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訪問先データ

株式会社ダイキンサンライズ摂津

〒566-0042 大阪府摂津市東別府4-9-9

TEL:06-6349-3173

WEB:http://www.daikin.co.jp/group/dss/

障害者 雇用数:102名(知的障害、精神障害 )

 


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