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障がい者の働く場レポート

意欲重視の採用で法定雇用率を大きく上回る実雇用率を達成

社会福祉法人シルヴァーウィング
特別養護老人ホームなりひらホーム
なりひら高齢在宅支援サービスセンター
なりひら高齢者支援総合センター
事務長 村上智樹さん 

東京スカイツリーのおひざもと墨田区の高齢者介護のワンストップ施設で障がいのある人が活躍している。
そんな情報を入手しさっそく出かけてきました。

 

 

 

お邪魔した事業所はこちら。
特別養護老人ホームとショートステイ、高齢在宅支援センター、高齢者支援総合センターからなる地域の高齢者福祉の拠点施設。地域のど真ん中です。

 

 

 

事務長の村上さんにインタビューしました。
村上さん:ここでは5名の障がい者を雇用しています。精神障がい者2名、内部障がい者1名、視覚障がい者1名、車椅子の身体障がい者1名と障がいの種類は多様です。
おおつか:それには何か理由があるのですか?
村上さん:この仕事は障がい者に向く仕事、この障がいだからこの仕事という考えでは求人しませんでした。面接に来た人の能力や特性を見て仕事を考えました。その結果、実にいろんな種類の障がいのある人を採用することとなりました。

 

おおつか:なるほど。ではどのような基準で採用したのでしょう。
村上さん:ひとことでいえば「意欲」でしょうか。本人が働きたいと思っているかどうかを最も重視しました。
採用した障がいのある職員のほとんどは、幸い就労経験のある人でしたので、お互い違和感なく仕事をすることができています。
おおつか:ほほう。
村上さん:面接に来た人には、高齢者福祉の仕事は「大変ですよ」と言いました。実際大変です。だから「働きたい意欲」がなければ続かないと思います。

 

お仕事場へお邪魔しました。
山田さんです。高齢者支援総合センターで事務の業務をしています。ケアマネージャーの作成した資料のファイリング、書類を行政に提出するなど。去年の9月に採用になったので丸1年です。
お伺いしたとき、ケアマネージャーさんはすでに外出。ひとりでPCに向かって仕事をされていました。

 

おおつか:お仕事はどうですか?
山田さん:やりがいがあります。書類提出で外出することもありますが、自分のペースで働けてありがたいです。通院の配慮もしてもらえるので助かります。

 

 

こちらは、松本さん(通称ジョニーさん)。
今年6月の採用です。
高齢者見守り支援センターの所属です。こちらもたくさんのケアマネージャーと一緒に仕事をします。
おおつか:就職して3か月ですね。もう仕事には慣れましたか?
松本さん:楽しくやってます。

 

ここで、同じ職場のケアマネージャーさんからのひとことが。
ケアマネージャーさん:ジョニーさん(通称で呼ばれている)、最初のころは猫かぶってたよね~(笑) 今はひょうきんだということがばれちゃったけど(笑)
おおつか:ひょうきんなんですね!

 

お邪魔したとき、松本さんは、特養の入居者の方向けに開催されるパソコン教室の教材制作の真っ最中。

 

 

 

 

村上さん:松本さんは、当施設がはじめての就職です。
おおつか:そうなんですか!
松本さん:事故で障がいを負ってから、リハビリをしながら職業訓練機関にも通っていました。その後地域の就労移行支援事業所を経て就職しました。
おおつか:就職してどんなことが変わりましたか?
松本さん:今までは「利用者」でした。今は「職員」です。これは全然違う感覚です。
おおつか:そのとおりですね。まさに社会人、納税者になられたと。
松本さん:はい。

おおつか:松本さんの目標は何ですか?
松本さん:周りには「ケアマネージャー」とか「社会福祉士」などの「肩書」の人が多いから、私もがんばって、名刺に肩書が書けるようになりたい。
おおつか:就職し働いたから見つかった目標ですね。

 

 

おおつか:今の実雇用率が4.62%とうかがいました。
法定雇用率を超えてさらに雇用されているという理由は何ですか?
村上さん:経営層の方針です。
おおつか:なぜにそのような経営方針を?
村上さん:社会福祉法人の役割でもあります。大分の社会福祉法人太陽の家が企業と提携して特例子会社をつくったように、障がい者雇用の役割も担っていきたいと考えているのです。
おおつか:それはすばらしいです。

 

おおつか:それでは今後も障がい者を採用されるご予定があるのでしょうか?
村上さん:今実習生として受け入れる準備をしているところです。順調に行けばもう一人採用できると思っています。
おおつか:敬服です。

 

【秘書コメント】
今回の秘書は、東です。
何人かの方とお話させて頂いて、私が印象に残っているのは、
皆さん向上心を持たれている方ばかりだということです。

私も〇〇さんのように働きたい!と皆さんそれぞれ部署は違うのですが、
周りの職員さんの姿勢をみて、心動かされいるご様子でした。
そんなキラキラした気持ちを聞いて、FVPに入ったばかりの私も、
頑張らなくては!と心動かされてしまいました。

頑張っている方が居ると、それを感じた人も頑張れる気持ちになる。
なりひらホームさんからはそんな働く楽しさを感じられる職場だと
いうことが伝わってきました。

 

 

 

~おおつかのひとりごと~

高齢者介護の現場というのは重労働で過酷である。なのでいざ雇用しようとしても、実は現場サイドで「ノー」と言われてしまうケースは多い。現場がノーと言えばどんなに経営トップが方針を示しても、それ以上は難しいのはどこの会社でも同じこと。
「トップの方針です」と事務長の村上さんはさらりと言ってのける。そして、そのトップの方針を抵抗感なく受け入れているなりひらホームの職員。人間力の高さに敬服すると同時に、この法人のサービスレベルの高さも想像にたやすいと思う次第です。

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