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障がい者の働く場レポート

9拠点に多様な障がい者を配置し一気に障がい者雇用率3%を達成

株式会社ホンダカーズ埼玉
企画管理部 鈴木淳一郎さん

ホンダカーズ埼玉は本田技研工業株式会社の100%子会社のカーディーラー。
Hondaの新車、中古車、自動車部品の販売、車検、レンタカーなど、その事業は多岐にわたります。障がい者雇用人数2名から、たったの1年半で25名もの障がい者を雇用しています。

 

 

まずは現場から。

 

 

 

 

Gloss事業部へ。
工場で製造された新車を地域の販売店に届ける前の中継拠点です。
保管、新車の部品取り付けやボディコート、納車整備などを行います。
下取車を回収、保管する役割も担っている部門です。

 

 

お邪魔したのは気温35度の猛暑日でしたが、
炎天下の中滴る汗をモノとせず仕事に取り組んでいます。

 

 

 

廃車にする車のエアコンガスを抜きとる仕事です。
ベテランの社員さんと一緒に仕事を進めます。

 

 

 

新車のナンバープレートの取り付け準備の仕事です。
こちらも同様。
障がい者と健常者指導員っていう関係じゃなく、単なる仕事のチームです。

 

 

 

駐車場の車の鳥フンの除去の仕事です。
鳥フンがボディを痛めるので見つけたら即座に取り除かなければなりません。
暑い中、黙々と仕事を進めます。

 

 

 

仮ナンバーの取り付けと取り外しの仕事。
駐車場の間に公道があって、
車を移動させるときナンバーをつける必要があるのだそうです。

 

 

 

Gloss事業部で障がい者スタッフの指導を担当している戸田さんです。
笑顔がとても素敵。なんでも相談できそうな雰囲気。
戸田さん:みんな熱心で、本当によくやってくれて助かっています。

 

 

 

これ以外にもまだまだ仕事があります。
各ショールームに送る書類の仕分け。
膨大な書類を仕分けしてこのファイルに入れます。

 

 

 

スタッドレスタイヤの管理の仕事。
これは、お客様のタイヤをお預かりするサービスです。
Gloss事業部に届いたタイヤの受付から、ラックへの収納までを行っています。

 

 

 

こちらは鶴ヶ島店のショールーム。
展示車両や試乗車、点検や整備でお預かりしたお客さまの車を洗車し、車内を清掃し、タイヤへワックスがけをします。お客様から追加注文があれば、ガラスの撥水加工の補助も行います。

 

 

一般のアルバイトスタッフさんと一緒にお仕事をしています。
取材当日はちょうどホンダの自動車整備学校の学生インターンを受け入れていた日でした。
普段一緒に仕事をしない人とも、コミュニケーションをとりながら作業を進めています。

 

 

 

障がい者雇用担当として採用を進めた鈴木さんです。
おおつか:すごいスピードで障がい者雇用が進みましたね。
鈴木さん:最初はわが社には難しいのではないかと思っていました。会社全体では社員数1,000名ですが、ショールームの多くは10数名~20数名の職場です。営業、サービス、事務、カスタマーサポートにわかれていて、接客の仕事もあるため、障がい者の方には仕事が複雑すぎるのではないかと。現場の社員にも負担になるのでは…と悩みは尽きませんでした。
おおつか:それをどうやって解決したのですか?

 

鈴木さん:「やるしかない」の一言です(笑)。社長も、直接会議などで障がい者雇用をやっていくんだと繰り返し伝えてくれました。地域に愛され地域に貢献する企業としては障がい者雇用は重要なテーマだと発信してくれました。
おおつか:それで社員の理解が進んだのですね。
鈴木さん:その通りです。「当然のこととして、現場も協力しなければならない」という意識になりました。会社の方針として現場に伝達された効果は言い尽くせないほど大きかったと思います。
現場主導だけでは不可能です。

 

鈴木さん:実習の効果も大きかったです。社員が一緒に仕事をして評価の良かった人を採用したので、受け入れはとてもスムーズでした。
おおつか:何人くらい実習したのですか?
鈴木さん:Gloss事業部では6名の採用枠に応募があった60数名全員を1週間程度実習しました。
おおつか:全員!?
鈴木さん:そうです。全員です。
おおつか:それはすごい!
鈴木さん:現場の社員もいろんな障がい者の方にお会いできて「この人なら大丈夫」という感覚が持てたと思います。

 

おおつか:今はどんな感じ?
鈴木さん:9拠点に分散して26名の障がい者を配置しています。
おおつか:障がいの種類は?
鈴木さん:限定していません。知的障がい、精神障がい、高次脳機能障がい、聴覚障がい、肢体不自由など多種多様です。仕事も多種多様ですので。
おおつか:すごい!
鈴木さん:朝礼も一緒にやります。企業理念や社是の唱和もします。目標も共有します。一緒に働くのが当たり前のことになっていますね。

 

障がい者スタッフの高橋さんと村谷さんにインタビューしました。
二人は同期入社。23年の12月入社です。

 

 

 

 

おおつか:仕事は楽しいですか?
高橋さん:はい。やりがいがあります!仕事をしていっぱい稼いで夢が叶いました。
おおつか:夢?
高橋さん:Hondaの新車を買うという夢です。1年半でこんなに簡単に叶っちゃった(笑)
おおつか:すごい!!!!!!

 

 

おおつか:暑い中大変ですね。
村谷さん:ここは初めての就職です。採用してもらえて本当に感謝しています。二人目の子どもが生まれるので、子どもたちのためにもさらにいろんな仕事を頑張りたいと思います。
おおつか:それはモチベーションも上がりますね!!

 

 

二人ともとてもイキイキと話をしてくださいました。
仕事にやりがいを感じていることがうかがえました。

 

 

 

おおつか:これから障がい者雇用を進めようとする企業の担当者にメッセージを。
鈴木さん:わが社は一般的なオフィスではないため、最初は不安でした。一事業所の人数も少なく、高額商品を扱う接客業で雇用ができるのかと。しかしそれはすべて経験と知識のなさによるものでした。社員たちも彼ら(障がい者スタッフ)がいてくれなければ困るとすら言います。働けて戦力になる障がい者は社会に沢山いることが良くわかりました。「大丈夫ですよ」とお伝えしたいですね。 

 

【秘書コメント】

今回の秘書は、FVP松本です。
真夏の日差しが容赦なく照りつける、日陰のない広大な駐車場。
そこで、もくもくと働くホンダカーズ埼玉のスタッフの皆さん。

その中で、障がいのあるスタッフさんも、自然と溶け込んでいました。
ここでは、「障がいがある人・ない人」ではなく、
○○○の仕事を担当する▲▲さんなんだなあ、と。
当たり前のことを当たり前のようにつくづくと感じました。

 取材前、車の整備関係の仕事は、「荒々しい男の世界」の印象がありました。
でも、父と息子の関係にも似た、言葉は少ないながらも、「通じ合う」関係性の暖かさ、
みたいなところを、現場で働く人と障がい者スタッフの間に感じた灼熱の駐車場でした。

~おおつかのひとりごと~

出来ないのではないかと思いながらものごとを進めてもうまくいかないのは世の常。障がい者雇用も同じ。
トップも人事も現場も「やる、できる」と決めてやればできる。そんな単純に言いきるにはあまりにも素敵過ぎるホンダカーズ埼玉さんの障がい者雇用。でも本質。ホンダカーズ埼玉さんは、カーディーラー業界の障がい者雇用のプロトタイプになるかも。。そう思いながらショールームを後にしました。

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訪問先データ

社名:株式会社ホンダカーズ埼玉
本社所在地:埼玉県さいたま市中央区上落合5-3-6 
従業員数:1,040名(うち障がい者26名 身体、知的、精神)
URL:http://www.hondacars-saitama.co.jp/index.html

 


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