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障がい者の働く場レポート

戦力だから長続きするんです。戦力だから本人も幸せを感じるんです

龍屋物産株式会社 代表取締役 多田 政弘さん

初めて知的障がい者を採用したのは、
今をさかのぼること35年前だそうです。
就労支援なんていう言葉も考え方もなかった時代。
そして現在、82名の従業員のうち障がい者は10名。  障害者雇用率は12%です!
中小企業だからこそできるハートウォームな障害者雇用。突撃取材しました!


ここが龍屋物産の本社。
小田急線伊勢原駅から歩いて15分のところに
あります。

 

 

ナッツ、ドライフルーツの輸入・販売の事業を
展開していらっしゃいます。
その販売先は、高級スーパーやホテルなど。

 

 

 

社長の多田政弘さんと取締役の飯嶋ノリ子さんに
お話を聞きました。
おおつか:障がい者を採用するきっかけは?
多田さん:創業者の地元の知り合いの方の娘さんを受け入れたことです。最初は半信半疑でしたが、コツコツ仕事をしてくれました。
龍屋物産で働きながら定時制高校に通い、結婚退職をしました。
当時、その会社は中学校の隣にあったのですが、中学校の先生が障害のある生徒の担当でした。その先生と交流しているうちに、少しずつ実習生を受け入れていくようになっていきました。

おおつか:不思議なご縁ですね。
多田さん:断らないので、何十人も実習にやってきましたよ(笑)
しばらくは実習の場を提供するだけだったのですが、徐々に採用する人が増えてきました。
おおつか:パートタイムの主婦の方々と一緒にお仕事されているのですね。
飯嶋さん:当社では障がい者従業員を「えいぶるさん」と呼んでいます。
「健常者」と「障がい者」という区別をすることや、「私たち」と「彼ら」と呼ぶことに違和感を感じたからなんです。
おおつか:素敵な呼び方ですね。
飯嶋さん:社内公募で決めました。可能性があるという意味で、社員全員とても気に入っています。

えいぶるさんたちの働いている現場を
ご案内いただきました。

 

 

 

こちらは注文伝票を入力するお仕事です。
ものすごく速くて正確です。
全て声に出して確認しながら入力されています。

 

 

 

出荷伝票を箱に張る仕事をされていました。
これまた手際がよいです。

 

 

 

お仕事用に作ったメモを見せてくださいました。
びっしりと注意事項が書いてあります。

 

 

 

こちらの写真は注文データの入力です。
恐ろしくスピードが速いです!

 

 

 

出荷ラベルの作成と確認のお仕事です。

 

 

 

 

 

パートさんと一緒にデーツという
ドライフルーツの加工の作業をしています。

 

 

 

これがデーツ(なつめやし)です。

 

 

 

 

飯嶋さん:あるときえいぶるさんのひとりが、朝の通勤電車で他の人を押しのけて乗るのを見た社員がいました。その社員は、「その場で注意が出来なかった」と率直に私に言ってくれました。
私はその社員を責めることはできませんでした。
おおつか:それで?
飯嶋さん:パートさんを含む全従業員がえいぶるさんに関われるようにいろんな企画をやりました。
「えいぶるさん」という呼び名を公募したのもその一環です。
月1回、必ず誰かが朝礼で一人のえいぶるさんのエピソードを話すという企画も始めました。
自動車免許を取りたいというえいぶるさんに、他の社員がつきっきりで指導し、見事合格させたこともありました。
おおつか:そうしたらどうなりましたか?
飯嶋さん:もちろん、全員でえいぶるさんに関わってくれる風土になりましたよ。
そして、きちんと列に並べるようになったえいぶるさんをみた社員は、こんどは朝礼で「ちゃんと列に並んでいてすごいです」と言ってくれました。
おおつか:素敵!

おおつか:今後のビジョンをお聞かせください。
多田さん:これからもどんどん障がい者を雇用していきたいです。実習もどんどん受け入れます。
そして、私たちは障害者雇用をあたりまえにやっていて、決して難しいことではないですよと伝えたいです。
知っていただくことで、障害者雇用に取り組む企業が増えるとありがたい。戦力になるのです。
戦力になるからお互い(会社も障がい者)も長続きするのです。

 

今回、秘書として同行したのは・・・
池 小百合と申します。
今回、初めて障がい者の方が働く企業を見学しました。

印象的だった言葉は、「休まれたら困るんです」という
言葉です。障がい者の方々も戦力だから、休まれたら困る、ということなのです。
実際に見学させて頂いても皆さんが戦力として
働いていらっしゃるのが良く分かります。
一緒に働いていらっしゃる社員の方々が
「私より仕事が速いんです。」
「私より上手なんです。」と、おっしゃっており、
出来ないことではなく、出来ることに焦点をあてて
接していらっしゃることも印象的でした。

また、一人一人のことを良く観察していらっしゃるのも良く分かりました。
そのため一人一人に合った仕事を割り振られていますし、
次のステップへと成長できるように「この仕事が出来るようになったから、
次はこんな仕事をやってもらおう」と考えていらっしゃるようです。

メンバーが出来ること(得意なこと)と
出来ないこと(不得意なこと)を把握し、
出来ることに焦点を当てていらっしゃるから
メンバー全員が戦力になれるのではないかなと感じました。

障がいの有無ではなく、
得意か不得意かで分けることができれば
もっと障がい者の方と一緒に働くこと、
生活することが当たり前になっていくのだと思いました。

~おおつかのひとりごと~

社長の多田さん曰く「働きたいと言ってきた人はほぼ採用する」という方針だそうです。すごいです。
仕事を通じて十分に戦力化できるという自信があるからですよね。まだまだわれわれも頑張らねば。
そう強く思った取材でした。余談ですが、龍屋物産さんのドライフルーツはめちゃくちゃ美味です。
そしてなんと、ビジネスホテルの自販機でお世話になっている缶ビールサイズのおつまみも龍屋物産さんだとか。
おおつかが出張先でお世話になっていたおつまみは、障害者雇用が支えてくださっていたのですね。
別の意味で感動です(*^_^*)

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訪問先データ

会社名:龍屋物産株式会社
代表取締役:多田政弘
従業員:82名(うち障がい者10名 知的障害、発達障害)
所在地:神奈川県伊勢原市田中803番地1
TEL:0463-95-4388
URL:http://www.tatsuyabussan.co.jp/

 


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