ホーム障がい者の働く場レポートおおつかがゆく > うまくいかないのは障害のせいではない 仕組みが悪いのだ

障がい者の働く場レポート

うまくいかないのは障害のせいではない 仕組みが悪いのだ

有限会社 高田紙器製作所【東京都・葛飾区】 代表取締役 高田照和さん

おじゃましたときの写真です。真ん中が高田照和社長。紙のパッケージ、店頭用ディスプレイなど、紙を使った商品のメーカーです。昭和47年から障がい者雇用に取り組まれていらっしゃいます。

 

 

現在の障がい者従業員は2名。
現在までに定年退職した方も3名いらっしゃいます。
きれいに整理整頓された工場、もくもくと仕事をする従業員さん、その風景の中に、知的障がい者の姿が。おおつか、何も申し上げることはございません。

 

 

 おおつか:どうして障がい者雇用を始められたのですか?
高田さん:私の父が社長の時代でした。率直に申し上げますと、低コストで労働力が確保できるというのが最大の理由だったと思います。当時の中小企業は大変な労働力不足でしたので。
おおつか:高田さん(現社長)が入社されたときには彼ら(知的障がい者)はもう工場で働いていたのですか?
高田さん:そうです。長い間一緒に働いていますね。けれども当時の自分は営業の仕事で外に出ることも多かったので、関わりは多くなかった。採用したのは父(前社長)ですので、自分にはあまり関係ないと思っていた部分もあったかな。

 

 

おおつか:もちろん今は違います。
高田さん:社長ですからね(笑)。すべての従業員の幸せを考えるのが社長の仕事ですから。関係ないなんていっていられない(笑)。
お1人目、能登さんです。勤続15年です。
高田さん:能登さんはISOの内部監査のアシスタントまで任せられるんです。
おおつか:すごいですね。
高田さん:ISOを取得したことによって、障がい者従業員に任せられる仕事が増えました。仕事の手順や仕組み、責任や分担が明確になったからですね。任せられた彼ら(障がい者)のモチベーションも上がりました。従業員同士の声掛けのチャンスも増えてきました。いい事づくめです。

 

深沢さんです。
高田さん:深沢さんの担当している仕事のひとつである型抜きの準備作業の仕事を以前は外注していたんです。今は彼がやってくれるお陰で年間80万円くらいのコストダウンに成功しました。
実際にやっていただきました。 紙を裁断する型の縁にゴムを並べていきます。 実に細かく手のかかる仕事です。 黙々と仕事をしている姿は職人そのもの!

 

おおつか:バリバリ仕事ができるようになるまでに、どのような教育をなさったのですか?
高田さん:丁寧に、繰り返し、相手がわかるまで伝えること。段取りや仕組みを徹底しています。障害があるからミスがあるのではない。ミスが発生するのは、仕組みに問題があるんだということを日ごろから従業員に徹底しています。うまくいかないというのは、そのような段取りを組んでいた我々が悪い。障害のせいではないのです。
あとはお互い人間同士の、コミュニケーションが大切です。

 

おおつか:採用基準はどんなものですか?
高田さん:我が社の採用方針は2つです。ユニークですよ(笑)。
中途採用の方は行なわずすべて新卒採用です。そして自宅通勤でないことが採用の条件です。
おおつか:どうしてですか?
高田さん:会社は、採用する以上定年まで雇用していかなければならないと思っています。会社は責任をもって教育していきます。そのために必要なのは、本人が社会人としての自覚を持つことだと考えます。そのためには親元を離れて欲しい。ちょっと強引かもしれないですけど(笑)。社会に溶け込んで生きていって欲しい。親御さん以外のかかわりの中で自立していって欲しい。そういう思いもあります。

 

おおつか:高田紙器が求める人材像について教えてください。
高田さん:(1)周囲と協調できる方(2)体力的に力仕事が出来る方(3)相手の意見を受け入れることが出来る方の3つです。長年の雇用経験の中で、続けられなかった人もいました。長く続いている人はこの3点が守れる人でした。
おおつか:今後のビジョンを教えてください。
高田さん:紙製品のプロとして商品開発にさらに力を入れていきます。事業をさらに発展させていくことで、今まで以上に多くの障がい者の方の雇用をつくれると思っています。

 

~おおつかのひとりごと~

定年まで勤めてもらいたい。会社はそのために最大限の努力をする。 本人が仕事を続けるには社会人としての自覚が大切。そのためには親元を離れて生活してほしい。 高田さんの社長としての従業員の幸福を願う熱い思い。大感動でした。おおつかもがんばります!

  • おおつかがゆく一覧
  • 企業の方へ
  • 行政福祉事業者の方へ

訪問先データ

030008

会社名:有限会社高田紙器製作所
障がい者雇用数:2名(知的障がい者)
所在地:東京都葛飾区堀切3-26-16
TEL:03-3693-2181
有限会社高田紙器製作所
URL:http://www.85223.com/

 


お問い合わせ・ご相談・ご依頼はこちら
お問い合わせ

おといあわせ
企業向けサービスサイト

最新の記事

せっかくの能力を育てて戦力化しなければもったいないと思います

健常者と同じライン構成、同じ生産スピード。特例子会社だという甘えは一切ありません。

北海道から沖縄まで 全国レベルでの雇用創出に取り組んでいます

一緒に働くようになって社員がやさしくなりました

精神科病院ならではの強みを生かした精神障がい者雇用に取り組んでいます。

「個性の尊重」はグループ全体の信念。 信念のもとに、ひとりひとりが輝く障がい者雇用に取り組んでいます。

その人の得意なことが戦力になる職場です

障がい者本人と指導役の組み合わせが安定雇用の秘訣です

「さまざまな個性や背景を持った人間を受け入れる」建学の精神の実践としての障がい者雇用を

はっきり言って、「仕事出来る」と感じています

京王電鉄、京王グループ企業の底力として多くの知的障がい者が活躍しています

経験したことのすべてが今のノウハウになっています

障がい者を戦力化するためには、期待し、責任のある仕事をしてもらうこと

障がい者雇用を成功させるには 就労支援機関との連携がポイントだと思います

障がいのある人もない人も共にチャレンジできる職場づくりを目指しています

親会社の事業と利益に直結する業務を追求

ぐるなびの営業支援部隊として飲食店とお客様をつなぐ仕事をしています!

「会社のど真ん中の仕事」を担ってもらっています

「障害者が主役の会社」だからこそきちんと利益を出し続けています

意欲重視の採用で法定雇用率を大きく上回る実雇用率を達成

9拠点に多様な障がい者を配置し一気に障がい者雇用率3%を達成

「よく生きる」社員を増やすため、人を育て事業を育てていきます

障がい者雇用1号店のフォーマットを広げて150人の雇用が実現

障がい者は決してできない人たちではないのです

組織横断型のプロジェクトチームの存在と障がい者の質の高い仕事が職域を広げていきました

発達障害者の強みを生かした職域開拓に挑戦し続けます

障がいのある人もない人も気兼ねなくお越しいただけるカフェです

「一緒に働いてこそノーマライゼーション」を実践していきます

“仕事ありき”の採用で、全社員がいきいき働ける環境作りを目指します

あたりまえですが「戦力として」採用しています

最先端の医療現場が取り組む「病院らしい障害者雇用」

障害者の強みを最大に発揮させることで行列のできるレストランを作れました

インターンシップで受け入れた障がい者を採用しました

働く喜びを実感して認め合って広げる会社を目指しています

羽田空港に出現!障がいのある人もない人も共に働くハンバーガーショップ

「こういう障がいだからできない」と思わないでやってみると出来るのです

戦力だから長続きするんです。戦力だから本人も幸せを感じるんです

地域に愛される郵便局だから地域の障がい者を採用しています

1年前は一緒に働くイメージが持てなかったのに、今は普通の風景になりました

企業は障がい者とともに成長できるのです

障がい者を戦力化することは会社の責任だと思っています

多くの障がい者が活躍できる職場を作ります!

本人も店舗にもハッピーな障がい者雇用を目指してます

「やればできる」を実感しながら仕事をしています。

障害のある社員に月給25万円払える会社を本気で目指しています

今では一緒に働く親会社のスタッフたちとランチへ行く仲になっています

本質的な社会貢献は障がい者とともにはたらき、ともにいきることです

「居酒屋業界トップ」を支える縁の下の力持ち!お掃除プロフェッショナル集団

「ものすごくうまいパン屋。実は障がい者が働いていた」を目指しています

グループ会社の誰より顔が広いのが我が社の主役である知的障がい者社員たちです

全国初!障がい者による障がい児のための学習クラブ 翔和学園

障害のある人もない人も一緒に働くたい焼き屋さんが茅ヶ崎に誕生

人間力の高い社員のいる職場なら障がい者雇用は簡単です

トップの掛け声から始まったナチュラルな障がい者雇用

小島靖子さんが立ち上げた障がい者が働く「街のど真ん中のレストラン」

「障がい者雇用と農業でニッポンを元気にしたい」

元料理長が夢を実現!地産地消のユニバーサルレストラン

「仕事をする上では彼らを障がい者扱いする必要はありません。十分戦力になってくれます。」

「行政こそ知的障がい者雇用の範を示す必要がある」

うまくいかないのは障害のせいではない 仕組みが悪いのだ

施設から飛び出してやる以上は意地でも雇用をつくらなきゃ!そう思ってます。

最高の売場にするために障がい者の仕事は欠かせません

事業として自立しているからゴーイングコンサーン(永続的発展)が可能なのです

定年まで勤め上げられる職場づくりを目指しています

コンビニの店舗で就労に向けた訓練ができる!

音楽が聴けて、杜の都仙台の古いお屋敷町・長町に誕生した「遊楽庵・びすた~り」

社会貢献室発の社内ベンチャー。移動が困難な重度障がい者の在宅雇用に成功

障害のある従業員と働くことで強い職場が作れる

地下鉄のコンコースに障がい者の働くベーカリーショップを発見!

「障害がある人も働く」特別なことをやっているわけではありません

工夫と改善で知的障者 により高度で質の高い職域を実現

福祉施設との連携・協働で重度障がい者の雇用を実現

就職して「社会の一員」になれたような気がします

「We are OK!日本一楽しい朝礼は、 障害があってもなくても関係ない!全ての社員が輝く場」

続けることで働く力を発揮する。 企業も障がい者本人もあきめないことが大切です

「大人になったら働く」を支える集団です

「もともと企業は仕事を通じて人を成長させることが得意なのです」

「障害がある人も一緒に働くのが当たり前ですから」

「会社や施設にいかなくても仕事はできる!」 重度障がい者の就労機会をもっともっと作り出したい

株式会社だからこそできる福祉サービスがあると思います

仕事をする上では障がい者だとか健常者だとかはまったく関係ありません

精神障がい者の雇用は難しくない。 雇用すると意思決定すればいいのです。

3年で100人の障害者雇用が目標。 貪欲にビジネスチャンスを追求していきます

盲ろう者の活躍の機会は必ず作れる!そう確信していました

行政マンから福祉起業家へ転身! 「障がい者の働く場を自分でつくりたかったんです」

飲食店激戦区の恵比寿で16年! 障がい者、健常者、外国人がともに働くスリランカ料理店

横浜市初!民間企業が運営する福祉喫茶(ふれあいショップ)

ゴールと優先順位をはっきりさせること・あとはあきらめずにやりつづけること

地域の方に「ゆっくりと」くつろいでいただけるお店を目指して

地域別

北海道・東北

関東

中部・北陸

関西

中国

九州・沖縄